韓国の革新系最大野党「共に民主党」は2025年4月27日、次期大統領選の公認候補にイ・ジェミョン前代表を選出しました。ソウル郊外の高陽市で行われた予備選で、歴代最高の得票率89.77％という圧倒的な支持を集め、圧勝しました。本選でも最有力候補と目されるイ氏は、選出後の演説で「必ず勝利し、政権を奪還する」と力強く宣言しました。
イ・ジェミョン氏の圧勝劇：共に民主党予備選を制す
共に民主党の予備選は、全国の党員による投票結果を地域ごとに順次発表し、世論調査の結果と合わせて公認候補を決定する方式で行われました。4月27日には最後に残る首都圏や江原道、済州道の党員票が集計され、イ氏は対抗馬のキム・ドンヨン京畿道知事とキム・ギョンス前慶尚南道知事に大差をつけました。この圧倒的な勝利は、イ氏への党内支持の強さを示すものと言えるでしょう。
韓国の最大野党「共に民主党」の公認候補に選出され、演説する李在明前代表＝27日、ソウル郊外（聯合＝共同）
イ・ジェミョン氏、次期大統領選の最有力候補へ
韓国ギャラップが4月25日に発表した世論調査結果によると、大統領候補の支持率でイ氏は38％と首位を独走しています。2位につける保守系与党「国民の力」のハン・ドンフン前代表の8％を大きく引き離しており、次期大統領選の最有力候補としての地位を固めています。
政治アナリストのキム・ヨンチョル氏（仮名）は、「イ氏の高い支持率は、国民の政権交代への期待感の表れと言えるでしょう。前大統領の罷免を受け、国民は新たなリーダーシップを求めています。」と分析しています。
二大政党による事実上の一騎打ちへ
次期大統領選は、共に民主党と国民の力による事実上の一騎打ちとなる見込みです。国民の力は5月3日までに公認候補を決定する予定で、今後の選挙戦の行方が注目されます。 イ氏と国民の力の候補者による政策論争や、各候補の支持基盤の動向などが、選挙結果を左右する重要な要素となるでしょう。
韓国政治専門家のパク・スンヒ氏（仮名）は、「国民の力としては、いかにイ氏の勢いを削ぐかが焦点となるでしょう。政策面での対立点を明確化し、有権者の支持を広げる戦略が求められます」と述べています。
まとめ：韓国政界の行方は？
イ・ジェミョン氏の圧勝劇は、韓国政界に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。今後の選挙戦の展開、そして大統領選の結果が、韓国の未来を大きく左右することになるでしょう。 jp24h.comでは、引き続き韓国政界の動向を詳しくお伝えしていきます。
