10年間、愛情を注ぎ育ててきた息子が、実子ではなかった――。そんな衝撃的な出来事を経験した韓国人男性の物語が、韓国で波紋を広げています。今回は、YTNラジオで紹介されたこの痛ましいエピソードを掘り下げ、浮気による慰謝料問題についても考えてみましょう。
地方勤務の夫、妻の冷淡な態度に違和感を覚える
平日は地方で働き、週末に帰宅するという生活を送っていた男性。しかし、ある時期から妻の態度が急変します。家事は一切せず、冷蔵庫は空っぽ。子どもにキンパプだけを残して外出するようになるなど、冷淡な態度を取るようになったのです。度重なる口論の末、ついに妻のスマートフォンを確認すると、そこには風俗店に出入りし、複数の男性とメッセージをやり取りする証拠が…。妻は「ただの知り合い」「友人」だと弁明しますが、男性は、長男が自分に全く似ていないという事実に疑念を抱き始めます。
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DNA鑑定で判明した残酷な真実
10歳になる長男のDNA鑑定を実施した結果、男性と血縁関係がないことが判明。男性は「複雑な気持ちだった。家族や周囲からは育てる必要はないと言われた」と、当時の心境を語っています。家族の崩壊、そして裏切られた悲しみは計り知れません。 家庭問題に詳しい李先生(仮名)は、「このようなケースは、精神的なダメージが非常に大きい。周囲の理解とサポートが不可欠です」と述べています。
離婚訴訟と慰謝料問題、その行方は?
男性は最終的に、離婚訴訟と親子関係不存在確認訴訟を提起。裁判所は男性の訴えを認め、離婚が成立しました。妻は「1人で寂しかった」と主張したそうですが、その言い訳が男性の心の傷を癒すことはないでしょう。番組に出演していた弁護士は、「これは明らかな不貞行為であり、離婚事由に該当し、慰謝料の支払い義務がある」と解説。韓国では慰謝料の相場は3000万〜5000万ウォン(約300万〜500万円)程度とのことです。
ロックされたスマホの閲覧は違法?証拠集めのポイントは?
弁護士はさらに、「ロックのかかった携帯電話を勝手に見ることは法的に問題がある」と指摘。一方で、「ドライブレコーダーの記録やカード利用履歴、ホームカメラの映像などで不貞行為の証拠が確認できれば、十分に立証可能だ」と付け加えています。不貞行為の証拠集めは、慎重に行わなければなりません。専門家のアドバイスを受けることも有効でしょう。
辛い現実と向き合う男性、そして私たちへの教訓
今回の事件は、現代社会における家族の脆さを浮き彫りにしました。10年間、実の子のように育ててきた息子が他人の子だったという事実は、男性にとって計り知れない苦痛でしょう。この出来事を教訓に、夫婦間のコミュニケーション、そして家族の絆の大切さを改めて考えさせられます。