悪徳業者にご用心!鍵や水道のトラブルで高額請求されないための対策とは?

近年、鍵の紛失や水道のトラブルといった緊急事態につけ込み、法外な料金を請求する悪徳業者が横行しています。この記事では、そのようなトラブルに巻き込まれないための対策、そして万が一被害に遭ってしまった場合の対処法について、専門家の意見を交えながら詳しく解説します。

緊急トラブル時の注意点:焦りは禁物!冷静な対応を

鍵の紛失や水道のトラブルは、誰しも焦ってしまうものです。しかし、焦りは禁物です。冷静さを保ち、適切な対応をすることが大切です。レスキュー商法被害対策京都弁護団の事務局長である増田朋記弁護士は、「Google検索で上位に表示されていても、聞き慣れない業者は安易に信用しないように」と注意を促しています。

alt="鍵のトラブルイメージ写真"alt="鍵のトラブルイメージ写真"

トラブル事例:安さを謳うネット広告の罠

30代の石井治郎さん(仮名)は、鍵を紛失し、雨の降る夜に途方に暮れていました。すぐにスマホで鍵開け業者を検索し、上位表示されていた業者のホームページにアクセス。2000円台〜という格安料金に惹かれ、連絡を取りました。

しかし、到着した作業員は「特殊な鍵なので難しい作業」と告げ、3万3000円の料金を提示。さらに、ピッキングは不可能で、のぞき穴から特殊工具を入れる必要があると説明しました。石井さんは不審に思いましたが、急を要していたため、渋々承諾しました。

作業自体はあっけなく終了。しかし、契約書には、鍵1つにつき3万3000円と記載されており、2つ鍵があるため、合計6万6000円もの高額請求となりました。

専門家の見解:悪質なレスキュー商法の典型例

増田弁護士は、この事例を悪質なレスキュー商法の典型例だと指摘します。「ホームページで格安料金を謳い、作業後に高額な追加料金を請求するケースは後を絶たない」とし、消費者の注意を喚起しています。

高額請求を回避するための対策

では、このようなトラブルに巻き込まれないためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか?

事前の情報収集が重要

信頼できる鍵屋や水道業者を事前に調べておくことが大切です。地域の自治体や消費者センター、信頼できる口コミサイトなどを活用しましょう。

見積もりを複数業者から取得

複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容を比較検討しましょう。相場よりも極端に安い、あるいは高い場合は注意が必要です。

契約内容の確認は必須

契約書の内容は、必ずしっかりと確認しましょう。不明な点があれば、作業前に業者に説明を求め、納得してから契約を結びましょう。

不当な請求には毅然とした態度で

不当な請求だと感じた場合は、決して支払わず、消費生活センターや弁護士に相談しましょう。

まとめ:知識と冷静な対応でトラブルを回避

鍵や水道のトラブルは、突然起こるもの。だからこそ、日頃から情報収集を行い、冷静な対応を心がけることが大切です。この記事で紹介したポイントを参考に、悪徳業者による被害から身を守りましょう。