高市早苗氏、台湾訪問で日台連携強化を強調!半導体、AIなど経済安全保障分野での協力に期待

台湾を訪問した自民党の高市早苗前経済安全保障相が、日台関係の強化、特に経済安全保障分野での連携深化に意欲を示しました。この記事では、高市氏の発言内容、日台首脳会談の成果、そして今後の日台関係の展望について詳しく解説します。

高市氏、台湾訪問の目的と成果

高市氏は、黄川田仁志衆院議員、尾崎正直衆院議員、佐藤啓参院議員と共に台湾を訪問。頼清徳総統との会談では、安全保障、経済安全保障、民主主義の強化について意見交換を行いました。

高市早苗氏と台湾の要人高市早苗氏と台湾の要人

高市氏によれば、今回の訪台は、日台間の協力関係をより強固なものにするための重要な一歩となりました。蔡英文前総統や林佳竜外交部長(外相)、韓国瑜立法院長(国会議長)など、台湾の要人との会談も実現し、幅広い分野での連携強化に向けた議論が行われました。

経済安全保障における日台連携の重要性

高市氏は、中国の「レッドサプライチェーン」拡大に対抗するため、日台が協力して「非レッドサプライチェーン」を構築する必要性を訴えました。特に、半導体、AI、エネルギーなどの分野における連携を強化することで、民主主義陣営の経済安全保障を確立できるとの見解を示しました。台湾の半導体技術と日本の素材・製造装置技術を組み合わせることで、世界的なサプライチェーンにおける優位性を築くことができると期待されています。

頼清徳総統との会談内容

頼清徳総統との会談では、日台間の経済安全保障協力に加え、TPPへの台湾の早期加入についても議論されました。頼総統は、TPPへの参加が台湾経済の発展に大きく貢献すると期待を表明しました。

防衛面での情報共有の進展

安全保障面では、日台間の防衛協力、特に情報共有の重要性が確認されました。台湾海峡の平和と安定を維持するため、日米台に加え、フィリピンやオーストラリアとの連携強化も視野に入れているとのことです。台湾有事の際に、迅速かつ効果的な対応を取るためには、関係国間での緊密な情報共有が不可欠です。

高市氏の今後の展望

高市氏は、「非政府間の実務関係であっても堂々と実務を強化すべき」と述べ、日台間の民間交流の促進にも意欲を示しました。文化交流や人的交流を通じて、相互理解を深め、より強固なパートナーシップを築きたい考えです。

台湾海峡の平和と安定へのコミットメント

同時に、高市氏は中国への配慮も示し、台湾海峡の平和と安定を最優先事項と位置づけました。日台間の協力が中国の武力行使の口実にならないように、慎重な対応が必要だと強調しました。国際社会との連携を強化することで、台湾海峡の平和と安定を維持していく決意を示しました。

まとめ:日台連携強化の未来

高市氏の台湾訪問は、日台関係の更なる発展に向けた重要な一歩となりました。経済安全保障、防衛協力、民主主義の強化など、様々な分野で日台間の連携が深化することが期待されます。今後の日台関係の進展に注目が集まります。