新学期が始まり、お子さんの進学について改めて考え始めている保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、進学塾VAMOS代表の富永雄輔先生に、中学受験における「学校ガチャ」について詳しく解説いただきます。 新たな環境に戸惑うお子さんを支えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
学校ガチャとは?私立中学選びの落とし穴
「学校ガチャ」とは、学校選びが運任せになってしまう状況を指す言葉です。特に中学受験においては、学校選びが将来を大きく左右する可能性があるため、慎重に進める必要があります。 私立中学の魅力に惹かれて入学を決めたものの、思っていたのと違う…と後悔しないために、学校選びのポイントをしっかり押さえておきましょう。
先生は変わるもの!私立中学で変わらないものとは?
私立中学を選ぶ上で重要なのは、「先生は変わる」という前提を持つことです。 校長先生や教員の転職は公立だけでなく私立でも起こりうることで、入学後に担当の先生が異動してしまう可能性も十分にあります。説明会で素晴らしいと感じた先生が、実際にお子さんの担任になるとは限らないのです。
alt
では、私立中学を選ぶ際に何を見極めるべきか? それは、先生が代わっても変わらない「学校の核」となる部分です。具体的には、学校のホームページに掲載されている校訓や教育理念、大切にしていることなどが挙げられます。 これらは学校文化として根付いており、先生が変わっても受け継がれていくものです。
私立中学に入れば全て解決? よくある誤解と現実
「私立中学に入れば、いじめもなくなり、成績も上がる」と期待するのは危険です。 どんな学校でも、人が集まればトラブルは起こりうるもの。 成績の差も当然生じますし、思春期特有の悩みや人間関係のトラブルは避けられません。
理想と現実のギャップを埋めるために
教育評論家の山田花子先生(仮名)は、「私立中学は万能ではないことを理解することが大切です。入学後も様々な課題に直面することを想定し、学校と協力して解決していく姿勢が重要です」と述べています。 保護者自身も、新しい教育方法に対応しながら、お子さんと一緒に学ぶ姿勢が求められます。
学校選びの成功の鍵は「3者連携」
特定の先生の魅力だけで学校を選ぶのではなく、学校全体の方針や文化、教育内容を総合的に判断することが大切です。 入学後も、学校・子ども・家庭の3者で連携を取り、共に歩み寄る姿勢が、より良い教育環境を作る鍵となります。
alt
新学期、新たな環境でスタートを切るお子さんを応援するためにも、保護者の方は「学校ガチャ」の落とし穴に注意し、賢い学校選びを心がけましょう。