京葉銀行(本店・千葉市)から口座振替の事務手数料計約3700万円をだまし取ったとして、千葉県警は20日、電子計算機使用詐欺の疑いで、千葉市に住む元行員の男性(64)を書類送検した。男性は容疑を認めているという。
書類送検容疑は平成29年12月~30年11月ごろ、銀行の業務システムを使い、顧客から徴収した手数料計約3700万円を10回に分けて自身の銀行口座に振り込んだとしている。男性は当時、手数料に関する事務の検査や監督の仕事に当たっていた。県警によると、詐取した金は生活費などに使っていたとみられ、既に数千万円を弁済している。
振替伝票の不備から同行の内部調査で発覚。同行は今年2月、男性が口座振替の事務手数料計約2億5000万円を着服していたと発表したが、県警は大部分は時効に当たると判断した。