ワークマンがリカバリーウェア市場に本格参入:価格破壊で疲労回復をアシスト

作業服のイメージが強かったワークマンが、2025年秋冬新製品発表会で「メディヒール」というリカバリーウェアの新ブランドを発表し、市場の注目を集めています。9月1日に発売された「疲労回復をアシストするウェア」は、高額が当たり前だったリカバリーウェア市場に、一枚1900円(税込)という驚きの価格で本格参入します。

ワークマンが低価格リカバリーウェア「メディヒール」で市場に挑戦する様子ワークマンが低価格リカバリーウェア「メディヒール」で市場に挑戦する様子

驚きの低価格と大規模な供給体制

多くのリカバリーウェアが1万円を超える中、「メディヒール」は1枚1900円、上下セットでも3800円という画期的な価格を実現しました。これは競合製品の約5分の1に相当し、効果は上下セットで素肌に直接着用した場合を掲げています。また、ワークマン製品にしばしば見られる「品切れ」対策として、ウェア類180万枚、磁気ネックレスや敷きパッドなどの関連商品20万点、合計200万点という大規模な供給体制を整え、消費者の期待に応えます。

過去の「疲労回復」テーマ商品との違い

開発責任者の半田峻也氏(製品開発部第2部マネジャー)は、「今回発売した商品はルームウェアであり、リカバリーウェア市場への本格参入を目指すものです」と語ります。ワークマンは2021年から疲労回復をテーマにした商品を販売してきましたが、当時は「着るエナジードリンク」をコンセプトにしたコンプレッションウェアで、主に現場作業者向けのインナー利用を想定していました。伸縮性があり、身体にフィットして筋肉をサポートするコンプレッションウェアに対し、今回の「メディヒール」はより幅広い層が日常で着用できるルームウェアとして開発され、そのターゲットと機能性訴求に大きな違いがあります。

ワークマンは「メディヒール」の投入により、高価格帯が常識だったリカバリーウェア市場に大きな変革をもたらそうとしています。低価格と大規模な供給、そしてルームウェアとしての提案は、より多くの人々が手軽に疲労回復ケアを日常に取り入れるきっかけとなるでしょう。同社のこの戦略的転換が市場にどのような影響を与えるか、今後の動向が注目されます。

Source: Yahoo!ニュース