イオンレイクタウンでアイドル「≠ME」イベント中止騒動:ファンの安全確保のため苦渋の決断

越谷市のイオンレイクタウンで4月29日、人気アイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」のCD発売記念イベントが、来場者による暴行トラブルのため急遽中止となりました。ゴールデンウイークの賑わいの中、一体何が起こったのでしょうか?

思いがけないトラブル発生:CD販売テントへの強襲

午前9時、新曲「モブノデレラ/神様の言うとーり!」のCD販売と優先入場抽選がイオンレイクタウン駐車場の特設テントで開始されました。しかし、1時間後の午前10時頃、会場周辺で来場者同士のトラブルが複数発生。対応に追われたスタッフが手薄になった隙を突いて、約20人がテントに押し寄せ、優先入場券を奪って逃走するという事態に発展しました。

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CD購入のために並んでいたファンが阻止しようと試みるも、現場は騒然。この混乱の中で、スタッフ数名が軽傷を負い、主催者は警察に通報しました。

イベント中止の決断:メンバーとファンの安全最優先

奪われた優先入場券が悪用され、メンバーやファンの安全が脅かされる可能性を考慮し、主催者はイベント中止という苦渋の決断を下しました。正午前に来場していたファンへのアナウンスと同時に、グループ公式サイトでも中止が発表されました。主催者は「暴力行為を行った当事者については、警察に情報提供を行い、今後弊社グループの全てのイベントへの参加をお断りさせていただきます」と厳正な対応を示しました。

計画的犯行の可能性も?:「壊し屋」の存在が問題視されるアイドル業界の闇

イベント関係者によると、前日の28日に「伝説の乱闘があるかも。乱闘したい人、見たい人来てください」という不穏なSNS投稿があったとのこと。レコード会社関係者は「地下アイドル界隈では『壊し屋』と呼ばれる、イベントを妨害する集団の存在が問題視されており、警戒を強めている」と現状を明かしました。今回の事件も、スタッフが少なくなったテントを狙った計画的犯行の可能性が疑われています。

メンバーの無念と再会の約束:SNSでファンへメッセージ

イベント中止を受け、メンバーもSNSで無念の思いを吐露しました。リーダーの蟹沢萌子さんは「大切な時間を使って会場に向かってくださった皆さん、本当にありがとう。このような形となり、やるせない気持ちでいっぱいです」とコメント。

センターを務める冨田菜々風さんも「私たちもとても楽しみにしていたので、悔しさと残念な気持ちでいっぱい」と心境を明かし、「次にまた皆さんにお会いできる時、楽しい時間と空間をお届けできるように、今できることを私たちも考えて、準備して、お待ちしています」とファンへのメッセージを送りました。

今後のイベント開催は?:警備強化など安全対策を協議

5月11日には大阪府吹田市のショッピングモールでも新曲発売イベントが予定されていますが、主催者は「同様の事態を防ぐため、警備強化など安全対策を関係者と協議し、開催の可否を判断したい」としています。

まとめ:安全なイベント開催への課題

今回の事件は、アイドルイベントにおける安全対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。ファンの安全を守るため、主催者側には更なる対策強化が求められています。今後のイベント開催において、どのような対策が取られるのか、注目が集まります。