「フレンチの鉄人」として広く知られる坂井宏行氏(83)がオーナーを務める著名なレストラン「ラ・ロシェル南青山」が、2025年12月末をもって営業を終了することが、20日に公式サイトで正式に発表されました。フジテレビの人気番組「料理の鉄人」への出演で名を馳せた坂井氏の代表的な店舗の一つであり、その閉店は多くの食通やファンに衝撃を与えています。公式サイトには坂井氏らの連名で文書が掲載され、長年にわたる顧客への感謝の意が綴られています。
フレンチの鉄人、坂井宏行氏のポートレート。長年の料理人としての経験と権威を示す表情。
25年超の歴史に幕:感謝と未来への展望
「ラ・ロシェル南青山」は、1999年2月14日の「雪のバレンタインデー」という印象的な日にオープンし、その輝かしい歴史を刻んできました。以来25年以上にわたり、数えきれないほど多くの顧客を迎え入れ、温かい支援に支えられながら、その歴史を紡いできました。坂井氏らは、顧客との出会いや共に過ごした時間は「何にも代えがたい、かけがえのない宝物」であると振り返り、心からの感謝を表明しています。
この素晴らしい場所での営業に一旦区切りをつけるものの、レストラン側は「また、新しい姿で皆さまとお目にかかれる日のため」として、残り約半年間を精力的に駆け抜けることを表明しました。この期間中には、特別メニューの提供、美食会、その他さまざまな企画が用意される予定です。残された時間は限られていますが、最後に「ラ・ロシェル南青山」で顧客と再会できることを、社員一同心より楽しみにしていると伝えています。今後の展開については、秋頃に改めて詳細が発表される予定です。
残り期間の特別企画と他店舗の運営
閉店までの残りの期間、ラ・ロシェル南青山では、これまでの感謝を込めて特別なメニューやイベントが企画されています。美食家たちにとっては、この歴史あるレストランの味を堪能できる最後の機会となるでしょう。
なお、「ラ・ロシェル」は1980年に坂井氏が南青山に創業したブランドであり、現在は南青山店の他にも、山王店と福岡店が営業を継続しています。これらの店舗は引き続き坂井宏行氏のフレンチの哲学を受け継ぎ、顧客に質の高い料理を提供していく方針です。
結び
「ラ・ロシェル南青山」の閉店は、四半世紀以上にわたる輝かしい歴史に一つの区切りをつけます。しかし、坂井宏行氏とラ・ロシェルの物語は、形を変えながらも続いていくことが示唆されています。閉店までの期間、そしてその後の「新たなステージ」にも、引き続き注目が集まることでしょう。
参考文献:
- Yahoo!ニュース (Sponichi Annex)
- ラ・ロシェル公式サイト (言及されている公式サイトに基づく)