羽田空港第1ターミナルで開催されている第83期名人戦七番勝負第2局は、藤井聡太名人(22)と永瀬拓矢九段(32)の対決が熱を帯びています。初戦を制した藤井名人が防衛3連覇に王手をかけるか、永瀬九段が反撃の狼煙を上げるか、注目の一戦です。
羽田空港を舞台に繰り広げられる名人戦
空の玄関口である羽田空港という異例の舞台で繰り広げられる名人戦。第1局を制した藤井名人に追いつきたい永瀬九段は、後手番ながら積極的に「3三金型角換わり」に誘導し、一手一手が難しい緊迫した局面へと導きました。
藤井聡太名人と永瀬拓矢九段の対局の様子
千日手寸前の心理戦
1日目の午後には、千日手を巡る息詰まる心理戦が展開されました。名人戦の規定では、午後4時以降に千日手が成立した場合、指し直し局は2日目に指し切りで行われます。この規定を踏まえ、両者はギリギリの読み合いを繰り広げました。最終的に藤井名人は千日手を回避する手を指し、形勢はさらに複雑さを増しました。
永瀬九段、25分の長考の末に封じ手
そして午後6時30分、立会人の中村修九段(62)によって封じ手の定刻が告げられました。永瀬九段は25分間の考慮時間を使った後、封じ手を決定。ABEMAの「SHOGI AI」では、封じ手時点での形勢は互角と表示されており、2日目の戦いが勝敗の鍵を握ることになりそうです。
封じ手時点の残り持ち時間
- 藤井聡太名人:4時間22分(消費4時間38分)
- 永瀬拓矢九段:5時間44分(消費3時間16分)
将棋界の最高峰である名人戦。両者の読みの深さ、そして精神力が試される2日目に、どのようなドラマが生まれるのか。多くのファンが固唾を飲んで見守っています。
名人戦第2局、2日目の展望
2日目は午前9時に封じ手を開封し、対局が再開されます。羽田空港での熱戦はどのような結末を迎えるのでしょうか。将棋評論家の加藤一二三九段(仮名)は、「永瀬九段の封じ手は、一気に勝負を仕掛ける一手と予想される。藤井名人がどのように対応するかが注目だ」と語っています。 名人位を防衛したい藤井名人と、奪取を目指す永瀬九段。2日目の対局からも目が離せません。