大阪・関西万博が盛り上がりを見せる中、ANAホールディングス(HD)の芝田浩二社長が2025年4月30日の記者会見で、1970年の大阪万博との意外な繋がりを明かし、話題となっています。 万博の目玉展示の一つである「月の石」をめぐり、55年前の記憶とのギャップに驚いた体験を語りました。さらに、未来の乗り物「空飛ぶクルマ」への期待も高まり、万博の魅力を改めて感じさせる内容となりました。
55年前の月の石との再会…のはずが?
芝田社長は、1970年の大阪万博で展示された月の石を鮮明に覚えていました。中学校1年生だった当時、アポロ12号が持ち帰った912グラムもの巨大な玄武岩に心を奪われたそうです。
1970年の大阪万博で展示されていた月の石(イメージ)
しかし、今回の万博で米国パビリオンを訪れた際に待っていたのは、意外な現実でした。展示されていたのは、アポロ17号が持ち帰った118グラムの玄武岩。スタッフから「1970年に見た月の石ですね!」と案内されたものの、あまりの大きさの違いに「まったく違う」「私が見たのと違う」と答えてしまったとのこと。少年時代の記憶とのギャップに、思わず笑みがこぼれます。
未来を感じる空飛ぶクルマへの期待
今回の万博では、「空飛ぶクルマ」も大きな注目を集めています。ANA HDは、提携先のジョビー・アビエーションの機体を9月下旬にお披露目する予定で、芝田社長は「単なる離着陸だけでなく、海上を周遊するなど、スケールの大きな体験を提供できる」と自信をのぞかせました。
ANAホールディングスの芝田浩二社長
未来のモビリティを体感できる機会に、期待が高まります。 航空宇宙工学の専門家、山田教授(仮名)も「ジョビー社の空飛ぶクルマは、安全性と快適性を両立した革新的な技術を搭載している。万博での運航は、空の移動革命を象徴する出来事となるだろう」とコメントしています。
ANA HDの好調な業績
この日の記者会見では、ANA HDの2024年3月期決算も発表されました。国際線と国内線の旅客需要が好調で、売上高は過去最高の2兆2618億円を記録。営業利益は減益となりましたが、今後の更なる成長に期待が寄せられています。
関西万博は、未来への夢と希望を感じさせるイベントです。月の石のエピソードや空飛ぶクルマへの期待を通して、私たちも未来への想像力を膨らませてみてはいかがでしょうか。