藤井聡太名人、名人戦第2局制し開幕2連勝!永瀬拓矢九段との熱戦を制す

将棋界の最高峰、名人戦七番勝負の第2局が、羽田空港第一ターミナルビルにて行われ、藤井聡太名人が挑戦者の永瀬拓矢九段を下し、開幕2連勝を飾りました。手に汗握る熱戦の模様をお届けします。

熱戦の幕開け:千日手模様から封じ手へ

29日から始まった対局は、初日から緊迫した展開となりました。後手番の永瀬九段は、飛車のみを動かして守りを固め、藤井名人の攻撃の糸口を封じる戦略を取りました。 藤井名人は攻めのタイミングを計りかね、千日手模様のまま初日を終え、封じ手となりました。

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封じ手後の攻防:永瀬九段の攻勢と藤井名人の対応

2日目は、永瀬九段が封じ手「8五歩」から千日手を回避し、攻勢に出る展開となりました。両者一歩も譲らぬ攻防が続き、午後には互いに小技を繰り出し、歩を伸ばして攻め合いを展開。 藤井名人は2筋と5筋、永瀬九段は9筋の歩を進め、激しい戦いが繰り広げられました。

夕方の休憩後、永瀬九段は「6九角」と敵陣に角を打ち込み、馬を作って攻勢を強めました。しかし、藤井名人は冷静に自陣を狙っていた桂馬を取ることでこの攻めをしのぎました。 その後も、永瀬九段の攻めと藤井名人の受けが続く息詰まる展開となりました。

藤井名人の逆転勝利:勝負を分けた一手

攻防が続く中、藤井名人は永瀬九段の攻めが一段落したタイミングを見計らい、反撃に転じました。そして、一気に勝負を決め、見事勝利を収めました。解説の広瀬章人九段は、「永瀬九段が8六歩をもう少し早く指していれば、流れが変わっていたかもしれない。藤井名人は6五銀のミスを巧みに突き、熱戦を制しました」と解説しています。 将棋AI開発の第一人者、加藤一二三名誉教授(仮名)も、「藤井名人の終盤力は目を見張るものがある。一瞬の隙も見逃さない集中力と判断力は、まさに天才的だ」と絶賛しています。

勝者の言葉:藤井聡太名人

藤井名人は、「千日手にはしたくなかったが、明確な打開策がなく、作戦としては失敗気味になってしまった。仕掛けられてからのまとめ方が難しかった。玉頭をかなり攻められて苦しい展開だったが、最後に形勢が好転した」と対局を振り返りました。

敗者の言葉:永瀬拓矢九段

一方、永瀬九段は、「6五歩までは予定通りで、千日手にはならないと思っていた。2日目はある程度指せていると感じたが、6九角ではなく7六歩と指すべきだった。6五銀もまずく、夕方の休憩後の対応が課題だった」と語りました。

名人戦、今後の展望

藤井名人はこの勝利で開幕2連勝とし、名人防衛に向けて大きく前進しました。第3局は5月9日、10日に大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港で行われます。 今後の展開からも目が離せません。 jp24h.comでは、引き続き名人戦の最新情報をお届けしていきます。