自民党の岸田文雄政調会長は20日、安倍晋三首相の通算在職日数が明治、大正期に首相を務めた桂太郎を抜いて歴代最長となったことについて「今の政治制度で長期政権を維持するには多くの選挙を乗り越えなければならない。明治時代の長期政権とは違った重みがある」と評価した。党本部で記者団の取材に応じた。
長期政権ゆえのおごりや緩みが指摘されていることに関しては「政府には緊張感を持って政治を前に進めてほしい」と述べた。
また、岸田氏は「次の時代を担える1人となれるよう努力していきたい」と述べ、「ポスト安倍」への意欲をあらためて示した。次期政権に求められることについては「(長期政権の後は)安定と発展、あるいは新鮮さが求められるのではないか」と指摘した。