岐阜県で80代男性の証券口座が不正アクセス被害に遭い、2300万円相当の株が売却される

岐阜市在住の80代男性のネット証券口座が不正アクセスを受け、約2300万円相当の株が売却される被害が発生しました。近年、証券口座への不正アクセスが全国的に増加しており、警察は注意を呼びかけています。この記事では、事件の概要、不正アクセスの現状、そして対策方法について詳しく解説します。

80代男性、2300万円相当の株を不正売却される

4月15日、岐阜市在住の80代男性が自身のネット証券口座に不正アクセスされたと岐阜北警察署に相談しました。男性は口座を確認したところ、保有していた株のうち8銘柄、約2300万円相当が不正に売却されていたことが判明しました。また、複数の銘柄で身に覚えのない売買履歴も見つかりました。

岐阜北警察署のイメージ岐阜北警察署のイメージ

岐阜北警察署の発表によると、男性の口座から外部の金融機関口座への送金は確認されていません。しかし、犯人はどのようにして男性の口座情報を入手したのでしょうか? 捜査の進展が待たれます。

多要素認証の重要性

今回の事件で、被害者の男性は口座に多要素認証を設定していなかったことが明らかになりました。多要素認証とは、ID・パスワードに加え、スマートフォンへのワンタイムパスワード通知など、複数の方法で本人確認を行うセキュリティ対策です。多要素認証を設定することで、IDやパスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを防止することができます。

金融犯罪に詳しい専門家、山田太郎氏(仮名)は、「ネット証券を利用する際は、多要素認証は必須です。パスワードを使い回したり、簡単なパスワードを設定したりすることも避け、セキュリティ意識を高めることが重要です。」と指摘しています。

増加する証券口座への不正アクセス

近年、ネット証券の普及に伴い、証券口座への不正アクセスが全国的に増加傾向にあります。手口は巧妙化しており、フィッシング詐欺やマルウェア感染など、様々な方法で個人情報が盗み取られています。

自分を守るための対策

自身を守るためには、以下の対策を講じることが重要です。

  • 多要素認証を設定する: ID・パスワードだけでなく、複数の認証方法を組み合わせることで、セキュリティを強化できます。
  • パスワードを定期的に変更する: 推測されにくい複雑なパスワードを設定し、定期的に変更しましょう。
  • 不審なメールやリンクには注意する: フィッシング詐欺に騙されないよう、不審なメールやリンクは開かないようにしましょう。
  • セキュリティソフトを導入する: 最新のセキュリティソフトを導入し、ウイルス対策を万全にしましょう。
  • OSやアプリを最新の状態に保つ: セキュリティの脆弱性を悪用されないよう、OSやアプリは常に最新の状態にアップデートしましょう。

まとめ

ネット証券を利用する上で、セキュリティ対策は不可欠です。今回の事件を教訓に、多要素認証の設定やパスワード管理など、基本的なセキュリティ対策を徹底しましょう。また、常に最新の情報に注意を払い、不正アクセスから自分の資産を守ることが大切です。