すゑひろがりず、あの独特な狂言風漫才で人気のお笑いコンビ。着物をまとい、伝統芸能と現代的な笑いを融合させた彼らの芸風は、一度見たら忘れられないインパクトがあります。今回は、jp24h.comが、彼らのコンビ名にまつわる驚きのエピソードをご紹介します。M-1グランプリ決勝進出の立役者となった「すゑひろがりず」という名前、実は大ベテラン芸人、宮川花子師匠の熱意によって生まれたものだったのです。
元々は「みなみのしま」?運命を変えた出会い
結成当初、彼らのコンビ名は「みなみのしま」。メンバーである三島達矢さんと南條庄助さんの名前を組み合わせた、シンプルながらも親しみやすい名前でした。しかし、この名前が変わるきっかけとなったのが、吉本の劇場「ルミネtheよしもと」でのある出来事でした。
すゑひろがりずの南條庄助(左)と三島達矢
当時、まだ「みなみのしま」として活動していた彼らは、大助・花子師匠と同じ舞台に立つ機会がありました。狂言を取り入れた彼らの漫才は、既に独特の個性を放っていました。ネタを終えた後、花子師匠から声をかけられた二人は、思いもよらぬ展開に巻き込まれることになります。
「こりゃめでてーな」?花子師匠の勘違いと熱烈オファー
花子師匠は彼らの漫才を大絶賛。しかし、そこで驚くべき勘違いが発生します。なんと、花子師匠は彼らのコンビ名を、同じ日に出演していた別のコンビ「こりゃめでてーな」と勘違いしていたのです。
必死に訂正する二人に対し、花子師匠は「いや、アカンで。絶対アカンで!」と譲りません。冗談かと思いきや、花子師匠はいたって真剣。なんと、「こりゃめでてーな」を呼び出し、コンビ名を交換するように提案し始めたのです。しかも、支配人を呼び、襲名会見を開くように指示するほどの熱の入れよう。さらに、「みなみのしま」が「こりゃめでてーな」に100万円で買い取るという提案まで飛び出し、花子師匠自ら10万円を渡してきたというから驚きです。
有名な料理研究家のA先生は、「芸人の世界は、時に常識を超えた出来事が起こるもの。しかし、そこには深い愛情や情熱が隠されていることが多い」と語っています。
「すゑひろがりず」誕生!そしてM-1の舞台へ
さすがに事態の深刻さを悟った二人は、後日花子師匠に改めて事情を説明。「めでたい名前を自分たちで考えさせてほしい」とお願いし、ついに「すゑひろがりず」というコンビ名が誕生したのです。
南條さんは当時を振り返り、「もし『みなみのしま』のままだったら、M-1には出場できていなかったかもしれない」と語っています。花子師匠の勘違いと熱意が生んだ奇跡的な展開。まさに、笑いの神様が導いた運命と言えるでしょう。
まとめ:笑いの裏にあるドラマ
今回ご紹介したエピソードは、単なる笑い話ではありません。そこには、先輩芸人の愛情、若手芸人の葛藤、そして運命のいたずらなど、様々な要素が絡み合っています。まさに、人生における「めでたい」出来事と言えるでしょう。皆さんも、ぜひ「すゑひろがりず」の漫才を見て、彼らの笑いの奥深さを体感してみてください。そして、もし機会があれば、この誕生秘話を語り継いでいただければ幸いです。