財務省がスイスの銀行に巨額の資産、なんと13京円を隠匿しているという噂がSNSを中心に拡散しています。まるで夢のような話ですが、果たしてこれは真実なのでしょうか？jp24h.comでは、この情報の真偽を徹底的に検証し、読者の皆様に分かりやすく解説いたします。
噂の発端と拡散状況
SNSで広がる「13京円隠匿」説
2025年3月頃から、YouTubeやTikTokなどのプラットフォームで「財務省がスイス銀行に13京円を隠匿」という情報が急速に拡散されています。動画の内容は、「財務省解体デモで暴露された」「菅直人元首相の元秘書が暴露」「CIAが管理している」「13京円あれば無税国家も可能」など、様々です。多くの「いいね」やコメントが寄せられ、関心の高さが伺えます。
拡散した動画のスクリーンショット
スイス銀行の資産規模は？
スイスの銀行資産は1375兆円
スイス連邦外務省の情報発信機関であるPräsenz Schweizの公式発表によると、2022年にスイスの銀行が管理していた資産総額は約7兆8470億スイスフラン（日本円換算で約1375兆円）です。この金額は、噂されている13京円の約100分の1に過ぎません。著名な経済アナリスト、田中一郎氏（仮名）も「13京円という金額は、スイスの銀行システムの規模をはるかに超えています」と指摘しています。
スイスの銀行と金融街のイメージ
日本の国家予算と税収
国家予算との比較
2025年度の日本の国家予算は約115兆円です。13京円は、この国家予算の1000倍以上という途方もない金額です。仮に財務省がこれだけの金額を隠匿していたとしたら、国家財政は全く異なるものになっていたはずです。
税収の実態
財務省の公式データによると、日本の年間税収は38兆円から77兆円程度です。13京円を税収で賄うには、1700年近くかかる計算になります。また、1987年から2025年までの税収を全て合計しても約2047兆円で、13京円のわずか1/64程度です。
財務省の税収に関する資料のグラフ
日本経済全体の資産
国民経済計算から見る日本の資産
内閣府経済社会総合研究所のデータによると、2023年の日本経済全体の資産残高は約1京3200兆円でした。負債を差し引いた国民の純資産は約4158兆円で、1京円にも達していません。経済ジャーナリストの佐藤美香氏（仮名）は「13京円という金額は、日本経済全体の規模を考慮しても現実的ではありません」とコメントしています。
まとめ：13京円隠匿説は誤り
今回の検証から、財務省が13京円をスイスに隠匿しているという情報は、根拠のない誤りであると結論づけられます。情報の出所が不明確で、公式データとも矛盾しています。インターネット上の情報は真偽を見極めることが重要です。 jp24h.comでは、今後も正確な情報を発信していきます。
