F1ブーム再燃!角田裕毅選手の活躍だけじゃない、その背景にあるものは?

F1(フォーミュラワン)人気が日本で再燃しています。4月の鈴鹿グランプリには3日間で26万6000人が来場、かつてのF1ブームを彷彿とさせる盛り上がりを見せています。2017年には13万7000人まで落ち込んだ観客動員数も、近年はV字回復の兆し。地上波放送終了、有料放送のみという状況下で、なぜ再びF1は注目を集めているのでしょうか。角田裕毅選手の活躍はもちろんのこと、その背景にあるリバティ・メディアの世界戦略、ホンダやトヨタの動向など、多角的に分析していきます。

角田裕毅選手、レッドブル移籍で人気爆発!

弱冠24歳の角田裕毅選手。レッドブルの弟チームで着実に結果を残し、2023年3月、シーズン中にレッドブルへの電撃移籍を果たしました。強豪チームへの移籍は、F1ファンにとって大きなニュース。表彰台も夢ではないチームでの活躍に、期待が高まっています。

海外での知名度は以前から高く、「ロンドンやアメリカでは気軽に歩けない」と語るほどの人気ぶり。インスタグラムのフォロワー数は日本人アスリートで2位(317万人)を誇り、大谷翔平選手に次ぐ人気です。レッドブル移籍を機に、日本国内での注目度も急上昇しています。

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F1人気復活の背景:多角的な要因を探る

モータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏は、F1人気復活の要因を複数挙げています。角田選手の活躍はもちろん、NHKがスポーツニュースでF1を取り上げるなど、メディア露出の増加も大きな要因と言えるでしょう。

日本人ドライバーの活躍は、メディアの注目度を高め、結果としてF1全体の露出が増加。F1を見る人が増え、関心を持つ人が増えるという好循環が生まれているのです。

「F1ファンはインターナショナルな思考を持つ方が多く、日本人ファンも様々なドライバーやチームを応援してきました。日本人選手の活躍は、日本人として純粋に嬉しいものです。」(小倉氏)

さらに、F1を所有するリバティ・メディアによる世界戦略も、人気復活の大きな要因。SNSを駆使した情報発信、Netflixのドキュメンタリー番組「Drive to Survive」など、新たなファン層を獲得するための取り組みが功を奏しています。

ホンダとトヨタ:日本メーカーの動向

F1人気復活の背景には、日本メーカーの動向も影響しています。ホンダは2025年までレッドブル・パワートレインズへの技術支援を継続することを発表。また、トヨタはWEC(世界耐久選手権)で活躍を続けるなど、モータースポーツへの関心を高めています。

F1、新たな時代へ

角田選手の活躍、メディアの注目、リバティ・メディアの戦略、そして日本メーカーの動向。様々な要因が絡み合い、F1人気は再燃しています。新たな時代へと突入したF1、今後の展開にますます目が離せません。