耳元のおしゃれをもっと手軽に、もっと自由に楽しみたい!そんな願いを叶える革新的なアクセサリー「マイヤリング」が誕生しました。なんと、開発者は名古屋市の中学3年生、水野舞さん(15歳)。小学生の頃に考案したこの画期的なイヤリングは、耳に穴を開ける必要もなく、締め付けによる痛みもありません。今回は、マイヤリング誕生の秘話から、特許取得、起業、そして社会貢献活動まで、水野社長の挑戦と成功の軌跡を追っていきます。
耳を飾る新発想:マイヤリングとは?
マイヤリングは、ヘアピンをベースに、様々な飾りを耳元で揺らめかせるアクセサリーです。ピアスのように耳に穴を開ける必要がなく、イヤリングのように耳たぶを挟むこともありません。そのため、ピアスの穴開けに抵抗がある方や、イヤリングの痛みで悩んでいた方でも、気軽に耳元のおしゃれを楽しむことができます。
水野舞社長がマイヤリングを着用している様子
幼稚園児だった水野さんは、お母様のピアスを見て、耳を飾ることに興味を持ちました。しかし、ピアスの穴開けやイヤリングの痛みに抵抗を感じ、別の方法で耳を飾れないかと考え始めました。そして小学2年生の時、ヘアピンにストローで作った飾りを付けてみたことが、マイヤリング誕生のきっかけとなりました。
特許取得への道のり:小学生の発明が認められるまで
新型コロナウイルス感染症の流行により、自宅で過ごす時間が増えた2020年、家族の会話の中で、水野さんが小学生の頃に作ったヘアピンアクセサリーが話題に上がりました。お父様の「これは発明だ、特許を取ってみたらどうか」という一言が、水野さんの背中を押しました。
知人の弁理士の協力を得て、2021年4月に特許を出願しましたが、特許庁からは拒絶理由通知が届きました。難解な文章に戸惑いながらも、周囲のサポートを受け、粘り強く対応を続けました。そして小学5年生だった2022年1月、「世の中にないアイデア」として認められ、特許登録が実現しました。
サッカーJ1チームや他企業とのコラボ商品もあるマイヤリング
中学生社長誕生:マイヤリングス設立と事業展開
特許取得後、2022年12月には製造販売会社「マイヤリングス」を設立し、小学6年生で取締役社長に就任しました。サッカーJ1名古屋グランパスやオタフクソースとのコラボ商品を展開するなど、事業は順調に拡大し、約2年間で約800万円の売上を達成しました。
マイヤリングを作る水野舞社長
社会貢献活動:入院中の子どもたちに笑顔を届ける
幼少期に難病を患い、入退院を繰り返した経験を持つ水野社長は、入院中の子どもたちにマイヤリングをプレゼントする社会貢献活動にも力を入れています。自身の経験を活かし、子どもたちに笑顔と希望を届ける活動は、多くの人々から共感を得ています。
取材に応じるマイヤリングス水野舞社長
未来への展望:マイヤリングを世界へ
2025年4月2日に15歳となり、代表取締役社長に就任した水野社長。「マイヤリングをアクセサリーとして広く認知してもらうこと、そして子どもの起業への壁を低くする活動も続けていきたい」と、今後の目標を語っています。革新的なアイデアと行動力で、未来を切り拓く若き社長の挑戦は、これからも続きます。