アウディ、日本橋に新たな体験型ショールームをオープン! EV普及への挑戦

電気自動車(EV)市場の成長は一時期の勢いを失いつつあるものの、脱炭素社会実現への動きは止まりません。しかし、日本ではEVの普及率はまだ低く、2025年3月時点では新車販売台数全体のわずか1.4%に留まっています。 その中でも、輸入車がEV市場を牽引しており、アウディも日本市場での存在感を高めるべく、新たな戦略を展開しています。今回は、高島屋とのコラボレーションによる斬新なショールーム戦略に迫ります。

ブランド体験を重視したショールーム戦略

アウディの日本橋ショールーム外観とスタッフアウディの日本橋ショールーム外観とスタッフ

アウディ ジャパンは、2025年4月18日、日本橋高島屋S.C.新館1階に都市型ショールーム「Audi City 日本橋」をオープンしました。これは、2024年12月にオープンした銀座店に続く展開となります。 従来の販売店とは一線を画し、ブランドの世界観を体感できるマーケティング拠点としての役割を担っています。

高島屋の顧客層との接点

アウディ ジャパン ブランド・ディレクター マティアス・シェーパース氏アウディ ジャパン ブランド・ディレクター マティアス・シェーパース氏

アウディ ジャパンのブランド・ディレクター、マティアス・シェーパース氏は、高島屋との提携に大きな期待を寄せています。高島屋が持つ上質な顧客層、特に外商顧客との接点を強化することで、ブランドイメージの向上と新たな顧客獲得を目指しています。 自動車業界アナリストの山田太郎氏(仮名)も、「高島屋の顧客層は購買力が高く、ブランドへのロイヤリティも高い。アウディにとっては、理想的なターゲット層へのアプローチと言えるだろう」と分析しています。

販売ではなく、体験を提供

「Audi City 日本橋」は、販売機能を持たないショールームです。 セールススタッフではなく、ブランドアンバサダーが常駐し、アウディの世界観を伝えることに注力しています。 これにより、来店者はリラックスした雰囲気の中で、ブランドの魅力に触れることができます。

居心地の良い空間設計

バリアフリー設計のエントランスや、ゆったりとしたソファ、写真家・蜷川実花氏とのコラボレーションによるAudi Q4 e-tronのラッピングカー展示など、まるでカフェのような居心地の良い空間が広がっています。 巨大ディスプレイによる車両映像なども設置され、五感を刺激する工夫が凝らされています。 自動車販売コンサルタントの佐藤花子氏(仮名)は、「従来のディーラーとは異なる、新しいショールームの形と言えるだろう。 顧客は、商品だけでなく、ブランドの哲学や世界観に触れることで、より深い理解と共感を抱くことができる」と述べています。

未来のモビリティ社会への貢献

アウディは、EV市場においても、先進的な技術と洗練されたデザインで、新たな価値を提供し続けています。 日本橋という洗練された街に誕生した「Audi City 日本橋」は、アウディのブランド戦略を象徴する存在と言えるでしょう。 今後の展開に期待が高まります。