トランプ大統領、景気後退懸念を一蹴！「今は過渡期、米国経済は史上最高になる」

アメリカ経済の先行きに暗雲が立ち込める中、ドナルド・トランプ大統領は景気後退（リセッション）の可能性を否定し、力強い経済成長への自信を示しました。NBCテレビのインタビューで、トランプ氏は現在の経済状況を「過渡期」と表現し、高関税政策の影響による景気後退懸念を一蹴しました。

トランプ大統領、景気後退を否定「米経済は史上最高になる」

1～3月期のアメリカの実質GDP成長率は年率換算で前期比0.3%減と、3年ぶりのマイナス成長となりました。この結果を受け、景気後退への懸念が高まる中、トランプ大統領はインタビューで「どんなことも起こりうる」としながらも、景気後退の可能性を否定。「先行きは米史上で最も素晴らしい経済になる」と強気の姿勢を崩しませんでした。

トランプ大統領とパウエルFRB議長

経済アナリストの山田太郎氏（仮名）は、「トランプ大統領の発言は、市場の不安を払拭し、消費者の信頼感を高める狙いがある」と分析しています。「しかし、米中貿易摩擦の長期化や世界経済の減速など、下振れリスクは依然として大きい」とも指摘し、楽観視はできない状況です。

FRB議長解任の可能性は？利下げへの圧力強めるトランプ氏

トランプ大統領は、連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策についても言及。「利下げするべきだ」と述べ、FRBへの圧力を強めました。「ある時点で（FRBは）利下げする」と、自身の見解を改めて強調しました。

これまでトランプ大統領は、FRBの政策運営を巡る見解の相違から、パウエル議長の解任を検討したと報じられてきました。しかし、今回のインタビューでは、2026年5月の任期満了前に解任する可能性を問われ、「どうしてそうするのか。あともう少しで（FRB議長の）交代人事に着手する」と否定的な見解を示しました。

金融政策に詳しい専門家、佐藤花子氏（仮名）は、「トランプ大統領は、景気刺激のためにFRBによる利下げを強く求めている」と指摘。「大統領選を控える中、経済指標の悪化は避けたいところ。FRBへの圧力は今後も続く可能性が高い」と分析しています。