高齢ドライバーによる事故や高速道路での逆走など、近年、逆走事故のニュースを耳にする機会が増えています。今回は、一般道で実際に逆走事故に巻き込まれた方の体験談や、高速道路での逆走車の視点を紹介しながら、その危険性と対策について詳しく解説します。
一般道での逆走事故:突然の恐怖
右折待ちの車に逆走車が衝突
2025年3月、東京都八王子市で発生した逆走事故。右折待ちをしていた男性の車に、赤信号を無視した車が正面衝突しました。男性自身は軽傷で済みましたが、同乗していた妻と子供はむち打ちや打撲などの怪我を負い、新車で購入して1年ほどの車は廃車となりました。
加害車両の運転手は80歳代の男性で、事故当時は意識を失っていたとのこと。家族から運転を控えるよう指示されていたにも関わらず、ハンドルを握っていたそうです。
この事故を振り返り、男性は「避けようがない恐怖を感じた」と語っています。もし右折を開始していたら、助手席に座っていた妻子の命も危なかったかもしれません。
高速道路の逆走:想像を絶する危険
高速道路を逆走する車
NEXCO東日本が公開した高速道路での逆走車のドライブレコーダー映像は、その危険性を改めて認識させてくれます。片側3車線の高速道路を逆走する車は、対向車にとってまさに「突然の恐怖」。幸いにも、対向車は急ブレーキと車線変更で衝突を回避できましたが、一歩間違えれば大事故につながっていたでしょう。
逆走事故を防ぐためには?
逆走事故の原因は様々ですが、高齢者の運転能力の低下、認知症、カーナビの誤操作、道路標識の見落としなどが挙げられます。 自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「高速道路の入り口を間違えて進入してしまうケースも多い。特に夜間や慣れない場所では注意が必要だ」と指摘しています。
ドライバーができること
- 運転前に体調を確認し、無理な運転は避ける
- カーナビに頼りすぎず、道路標識をよく確認する
- 高速道路の入り口では、進行方向をよく確認する
- 疲労を感じたら、すぐに休憩を取る
同乗者ができること
- ドライバーの体調変化に気を配る
- ドライバーが不安を感じている様子であれば、運転を交代する
- 道順が不安な場合は、カーナビの操作を手伝う
まとめ
逆走事故の現場
逆走事故は、自分自身だけでなく、周囲の人々にも大きな被害をもたらす危険な事故です。ドライバーはもちろん、同乗者も意識を高め、安全運転を心がけることが重要です。この記事が、交通安全を考えるきっかけになれば幸いです。
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