学歴詐称問題で辞職勧告決議が可決された静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が7日夜、会見を開いた。疑惑の”卒業証書”を巡り、記者から「なぜ、この場で見せることができないのか」と質問があった。
会見場の男性記者が「検察に提出する”卒業証書”を、なぜ、会見の場で見せることができないのか?」と質問。田久保市長の代理人弁護士は「とてもお気持ちはよく分かるんですけども」と述べ、「言ってしまうと、先ほど、(市長は)辞職を表明していますので、田久保はこの後、何の力も権限もないただの一般人になり、かつ刑事告発されていて、刑事の被疑者という一番弱い立場に転落したことになります。私は刑事弁護人の職責があります」と説明。
その上で「そうすると、これから刑事事件として、取り調べられる可能性のある、この重要な証拠を安易に公開することはできないと考えています。私は絶対持ってこないからね、事務所の金庫にしまっておくからねと(市長に)言って、弁護人として、持ってくることをやめました」と説明した。
中日スポーツ