ロシアが無人機でウクライナの都市にクラスター弾散布か キーウなどで警戒


【画像】通常の高性能炸薬よりも建物の破壊で大きな威力を発揮するサーモバリック弾頭を搭載した、シャヘド型攻撃ドローン(無人機)

ロシアは4月にシャヘドを2500機近く発射した。ウクライナの防空網で80%超は落とされたものの、多数が突破した。私たちはすでに、多くのドローンがウクライナの集合住宅など非軍事施設を直撃し、民間人に多数の犠牲者が出ているのを目にしている。シャヘドは測位衛星システムを利用して精密に誘導されるので、故意に民間施設を狙った可能性が高い。クラスター弾の付加は、犠牲者をさらに増やそうとする意図的な試みのように見える。

■不審な落下物

5月1日午前にあったドローン攻撃を受けて、キーウ市当局は次のようなアラートを発した。

「敵の攻撃後、地面に落下している不審な物は爆発する危険があります。不審な物を見かけた場合は、触ったり近づいたりせず、緊急対応当局もしくは警察に通報してください」

ウクライナ国家警察も同様の警告を出している。

「キーウのダルニツャ区では、国家非常事態庁の爆発物処理班が出動しています。市民に危険を及ぼしかねない区域への立ち入りは、警察によって制限されています。(中略)重要:不審物には手を触れないでください。(中略)落ち着いて行動しましょう。プロの爆発物処理班が対応しています」

シェウチェンコ区の行政トップ、オレクサンドル・ポポウツェウはさらに詳しい情報を提供している。

「本日、ダルニツャ区のボルトニチ地区で遅延クラスター弾の爆発が記録されました。これらは夜間の無人機攻撃の際に散布された可能性があります。すべての住民の方々に、最大限の注意を呼びかけます。可能であれば安全な場所に、できればシェルターか地下室にとどまってください」

これに先立つ4月にも、シャヘドがキーウ州やハルキウ州、スーミ州で破片手榴弾のようなクラスター弾を投下したという未確認の報告があったほか、ユナイテッド24メディアはシャヘドが飛行ルートに沿って対人地雷を散布していると伝えていた。



Source link