[ロンドン 7日 ロイター] – 米国のバイデン前大統領は7日放映されたBBCとのインタビューで、トランプ大統領がウクライナに対しロシアに領土を譲渡するよう圧力をかけていることについて「現代の宥和政策」と批判、そのような対応でロシアが満足することは絶対にないと述べた。
インタビューは5日に収録された。バイデン氏がインタビューに応じるのは退任後初めてという。
バイデン氏はロシアのプーチン大統領について、ウクライナを「母なるロシア」の一部と見なしているとし「彼がそこで止まると思うのは愚かだ」と発言。
「自分のものではない広大な土地を、独裁者、暴君が勝手に奪ってよいと認めれば、その人物が満足すると思っている人たちの考えが理解できない」と述べた。
また「欧州は米国と米国のリーダーシップの確実性に対する信頼を失うだろう」と懸念を表明。欧州の指導者が米国を信頼してよいか疑念を抱いているとの認識を示した。
また2月にホワイトハウスで行われたトランプ氏らとウクライナのゼレンスキー大統領の会談で激しい口論が起きたことについては「米国の品位を損なうような出来事だった」と失望感を示した。