印パ衝突、高まる危険度 専門家が全面戦争突入に警鐘


【映像】パキスタン支配下のカシミールで爆発音

7日にインドが実施した軍事作戦は、1971年の印パ戦争以降最もパキスタンの領土奥深くに達する攻撃となった。同戦争は両国が行った最大規模の戦争だった。

状況は現在「明らかに深刻かつ不安定」になっていると、米タフツ大学で政治学を研究するファード・フマユン助教は指摘する。「インドの行動に対する報復は、今や不可避となる公算が大きい」

インドが今回の攻撃に踏み切る2週間以上前には、印パ両国が領有権を争うカシミール地方のインド側支配地域で武装勢力が観光客らに向けて発砲。26人が死亡する事態が起きていた。死者のほとんどはインドの民間人だった。インド政府はパキスタンによる攻撃と非難する一方、パキスタン側はこの主張を否定している。

パキスタンはインドが行った7日の攻撃で子どもを含む8人が死亡したと発表。同国首相はこれを「戦争行為」と位置づけた。また攻撃時に、インド空軍の航空機5機とドローン(無人機)1機を撃墜したと主張した。

インド政府はパキスタン側の主張を確認していない。CNNもこれを独自に確認できていない。

パキスタンを攻撃するインドの決断自体は驚くべきものではなく、専門家らはかねて攻撃は時間の問題だと指摘していた。それでも核保有国である両国の一段の衝突が今後数時間、数日の間にも発生しかねないというのが専門家らの見解だ。

米シンクタンク、ランド研究所の国防担当上級アナリスト、デレク・J・グロスマン氏は「戦争が激しさを増せば、核戦争にまでは至らなくても重大な結果をもたらす公算が極めて大きい。その影響は印パ両国が同等に被るのに加え、より広範な地域や世界全体にも波及しかねない」と警告を発した。



Source link