石破茂首相は8日、東京都内であった日本農業新聞全国大会の懇親会であいさつし、高止まりするコメ価格について「都市部では手に入りにくい状況が続いていて、消費者のコメ離れが危惧される」としたうえで、「可能な限り早く手に取りやすい価格で消費者の手に渡るよう、さらなるスピード感と危機感を持って取り組む」と述べ、対策に万全を期す考えを強調した。
江藤拓農相はあいさつで政府の備蓄米放出に触れ、「今までやったことがないことをやったが、あまりうまく行っているとは思っていない。いろいろ工夫をしていきたい」と述べた。
農水省は7日、4月21~27日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が4233円だったと発表し、値上がりは17週連続となった。首相は7日、自民党の小野寺五典政調会長と首相官邸で会談し、党としてもコメ価格対策をまとめるよう指示した。【内田帆ノ佳】