起業家の石山アンジュ氏は8日、木曜コメンテーターを務めるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、17週連続で価格が上昇するなど止まらぬお米の価格高騰をめぐり、石破茂首相の対応に疑問を呈した。
7日に農水省が公表した全国のスーパーでのコメ5キロ当たりの平均価格(4月21~27日)は4233円で、17週連続で値上がりした。前週より13円高く、過去最高値を更新した。政府は備蓄米を放出しているがまったく価格に反映されていない。根本的な対応策が急がれる中で、石破茂首相は7日、自民の小野寺五典政調会長に対し、党として対策を取りまとめるよう指示した。また、自民、公明両党の幹事長は同日の会談で、トランプ米政権による関税措置の動向を見極めながら追加の経済対策を検討する方針で一致。減税と給付も視野に、夏の参院選前の対応を目指すことにしているが、選挙を見すえた対応である側面も、透けて見えてしまう。
番組では、政府備蓄米放出の効果が出とらず、下がらないコメの価格について詳報。政府の対応についても伝えた。
石山氏は「今、このタイミングで総理が出てきて、正直、何が変わるの?というか、選挙前のアピールじゃない? ととらえられても無理がないのかなと」と、厳しく指摘。「そもそも明らかになっているのは、長年のコメ政策の構造的な問題なので。総理に関しては、抜本的なコメ政策を見直すということを、官邸主導でやっていくと。そこぐらいまで、言い切って欲しいなと思います」と、抜本的な対応が必要ではないかとも訴えた。