なぜ若者は結婚しないのか?「金がないから」説を裏付ける明確な根拠


【画像でわかる】「恋愛弱者」や「経済弱者」は結婚できないのか?

若者の「恋人のいる割合」というのは、出生動向基本調査の長期推移を見ても明らかなように、令和の今も40年前の昭和もほぼ3割程度で変化はありません。「高校生のデート未経験率4割」などが話題になったことがありましたが、それも40年前の高校生とほぼ一緒です(参照→景気によって「若者の恋愛観変わる?」意外な事実)。

 つまり、婚姻が減ったのは若者の恋愛力の低下や結婚意欲の減退などではないということです。

■若者の婚姻数がここ10年間で急激に減った理由

 しかも、世帯年収別に増減を見ると、年収300万円未満では55%減、年収300〜500万円の中間層帯では66%減です。500万円以上では38%減にとどまっていることから、人口ボリュームの多い中間層の若者の結婚と出産が特に減っていることを示しています。

 企業規模別の未婚率の増減も確認しておきましょう。就業構造基本調査より企業規模別の男性35〜39歳の未婚率増減を2012年と2022年で比較すると、中小企業6%ポイント増であるのに対し、大企業はわずか1%ポイント増、官公庁はむしろ▲3%ポイント減という状況です。



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