脳外科医が見落としていた…転院で発覚した「脳動脈瘤」の手術を受けた結果


【画像でわかる】未破裂動脈瘤の破裂を防ぐ4つの治療法

 手術室に入って全身麻酔から覚めるまでわずか3時間。身体への負担は極めて軽く、筆者の場合、術後経過が良好だったこともあり、通常1週間弱かかる入院日数は、手術前日含めわずか3日で済み、退院後即、日常生活に戻れた。

■破裂すれば場所によっては「くも膜下出血」に

 脳動脈瘤は脳内の血管の一部が瘤状に盛り上がる現象で、血管の表面積が広がる分、血管の壁が薄くなり、破裂すれば場所によってはくも膜下出血を起こす。最悪の場合死に至り、命をとりとめても重い障害が残る可能性を孕む。

 今回筆者が破裂予防手術を受けた箇所は頭蓋骨からはずれており、破裂してもくも膜下出血には至らない。だがその代わり、瘤が周囲の視神経を圧迫する可能性があり、放置すれば視力に影響が出たり、最悪の場合失明もありうる箇所だった。

 いずれも激しい頭痛や吐き気など自覚症状が出てからだと、1分1秒を争う事態に陥るが、脳ドックで事前に血管の状態を把握できていれば、手術によって一定程度予防できる。

■転院を機に見つかった脳動脈瘤

 筆者は2014年秋、神宮球場でプロ野球を観戦している最中に、ドリンクカップをとりおとした。なぜかそれだけの理由で、一度も受けたことがなかった脳ドックを受けてみようと思い立った。頭痛やめまい、吐き気といった自覚症状は一切ない中、ほんの思いつきで受診を決めたにすぎなかった。



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