来月に行われる韓国の大統領選挙に向けた与党「国民の力」の公認候補選びが迷走しています。10日夜、候補を交代する案が否決され、一度、公認を取り消された金文洙前雇用労働相が一転して公認候補となりました。
韓国の保守系与党「国民の力」は10日午前、来月の大統領選の公認候補をめぐり、決定していた金文洙前雇用労働相の選出を取り消すと発表していました。
その上で、党は新たな公認候補の受け付けを行い、韓悳洙前首相が申請を行ったと明らかにして、候補の変更について党員投票を行っていました。
しかし韓国メディアによりますと、党員投票の結果、反対が多く、10日夜、候補の変更は否決されました。
これにより、金文洙氏は公認候補の資格を取り戻したということです。
大統領選に向けては最大野党「共に民主党」から李在明前代表も立候補していますが、独走が伝えられる李氏に対抗するため、保守勢力の中では候補者を韓悳洙前首相に一本化する動きが広がっていました。