「実はベストテン入りナシ」も、『木蘭の涙』など“愛され曲”多数…《スターダスト☆レビュー》が全世代から支持されている理由


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 これから音楽はどう進んでいくのか。こうなればその逆「人間にしか作れない、長く愛される曲」というのがテーマになってくるのだろう。言うは易しだが、ハードルは富士山の如く高い。それはいったいどんな楽曲なのか――。

■「木蘭の涙」の“不思議な売れ方”

 スターダスト☆レビュー(以下、スタレビ)は1981年デビュー。2026年に45周年を迎える長いキャリアの中で、いわゆるベストテンに入った曲はなく、テレビ出演も多くはない。

 しかし、ライブは年を重ねるごとに人気が増す。業界内の評価も高く、小田和正や杉山清貴といったビッグスターが彼らの音を絶賛。上白石萌音をはじめ、若手アーティストの中にもファンを公言している人は多い。

 言い換えれば、元プロ野球選手で北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督の、現役時代の名言「記録に残るより記憶に残る選手になりたい」を音楽で実現しているのが彼らなのである。

 「記録より記憶に残る」、その最たる楽曲が『木蘭の涙』だろう。これが本当に不思議な売れ方なのである。リリースは1993年7月25日。余談だが、スピッツの『裸のままで』とまったく同じリリース日。こちらもいい歌である。

 ところが「逢いたくて逢いたくて」という歌い出しから隙のない美しさと切なさで、順位とは逆行するように静かに長くそして深く愛されている。そして2005年には、アコースティック・バージョンがニッカウヰスキーのCMソングとなった。

■32年前の楽曲なのに、懐メロ感がほぼない

 それだけではない。松崎しげる、谷村新司、鈴木雅之、坂本冬美、島津亜矢、渡辺美里、清春など、幅広いジャンルのアーティストたちがこぞってカバー。最近ではB’zの松本孝弘がTAK MATSUMOTO名義で、ボーカルにGRe4N BOYZを迎え、しびれるギタープレイを響かせている。



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