暴徒化したデモ隊が店舗を襲撃
メキシコの首都・メキシコシティで4日に撮影されたのは、店の前に集まるモヒカン頭や覆面姿の若者たちだった。入口を突き破り、次々と中へと入っていった。
この日、メキシコシティでは若者を中心に数百人が参加する抗議デモが行われていた。しかし、一部の参加者が暴徒化し、破壊行為や略奪が発生していた。
狙われたのは店舗だけではない。暴徒たちは鋭利なものを窓ガラスに突き立て、店内の客を威嚇していた。
また、参加者たちは観光客とみられる女性たちを取り囲み、何かを大声で叫んでいる姿も見られた。怒りの矛先はいったい何なのか?
外国人増加による家賃高騰が背景に
デモ行進では参加者が、「グリンゴは出て行け」と叫んでいた。さらに街には、いたるところに「グリンゴ」の文字も書き殴られていた。
「グリンゴ」とは、主に南米で使われるスペイン語で「外国人」、特に「アメリカ人」を指す言葉だ。
デモの背景にあるのは、新型コロナ以降の住居環境の変化だった。
リモートで働くことが増え、アメリカ人を中心とする外国人たちが、生活費の安さに引かれてメキシコへの移住が増加。その影響で家賃は高騰した。
そしてメキシコの住民は、家賃の安い地域への移住を余儀なくされているという。
メキシコの学生:
主に外国人が自分たちの文化や価格設定を押しつけ、地元のメキシコ人を追い出そうとしています。
その後、デモ隊の一部はアメリカ大使館前まで行進を続けたという。
(「イット!」 7月9日放送より)
イット!