5月8日、東京都立川市の市立第三小学校(田村聡校長、児童513人)で校舎内に侵入してきた男2人が教室に乱入したり職員室の窓ガラスを割ったりなど暴れ、男性教職員5人にケガを負わせた事件。男2人は事件当日に市内のカラオケスナックでテキーラなどアルコール度数の高い酒を飲んでおり、男の知人は「2人はお客であった母親の言葉を信じて飛び出してしまったのでしょう」と語った。
酒ビンは店で飲んでいた焼酎のボトル
小学2年生の教室に侵入した46歳(X容疑者)と27歳(Y容疑者)の2人の男は、制止しようとした担任と教員を殴るなど暴行し、教師の一人は鼻の骨を折るなどの重傷を負った。Xは調べに対し「知人の娘をいじめた子と話すために行った」という主旨の話をしているという。
集英社オンラインでは事件後、保護者同席のもと2年生の児童を取材。児童はXとYの風貌について「ヤンキー」と答え、Xの知人(母親)のことは「金髪のヤンキー」と答えた。母親やXが主張する“いじめ”については「聞いたことがない」とも話していた(♯2)。
「実はXとYは同じ職場の仲間で、連絡をしてきた母親は仕事で付き合いのあるお客さんなんです…」二人の男と“仕事”で親交のあった知人はそう語り、肩を落とした。
「Xは長年、立川市内で事業をしており、決して悪い人ではないんですよね。Yはそこの従業員。二人は朝まで仕事をしていて、その後、市内のカラオケスナックで飲んでいたようです。
Xはもともとバースデーイベントとかが大好きな“パリピ気質”なところがあり、市内の飲み屋では顔がきく。普段は腰も低いから、多くの地元の飲み屋のママや社長さんにも可愛がられていましたが、酒癖が悪いことでも有名でした。
この日はテキーラもガバガバ飲んでいて、母親から連絡があってそのままタクシーで学校に駆けつけた。子どもたちを恐怖に陥れた緑色の酒ビンは店で飲んでいたボトルだそうです」
「母親は仕事で付き合いのある“お客さん”です」
母親とXは「男女関係なのか?」と問うと、知人は「違うと思う」と語った。
「母親は市内の飲食店に勤めていましたが、仕事で付き合いのある“お客さん”で、仲は良かったですが交際の話は聞いたことがない。Xはもともと頼りにされる“アニキ分”的なところもあるから、お母さんも頼っちゃったのかもしれません。
お母さんから『娘がいじめられた』と聞かされてカっとなっちゃったんでしょう。YはXの子分肌のところがあり、Xのために気が大きくなっていたのでしょう。どちらにせよ酔って小学校に乗り込んだのだから、非は充分にXやY、お母さんにある。ただ、いじめの有無は切り離してしっかりと調べてほしい」
“酔っていた”では決して許されないショッキングな事件、子どもたちは心に大きな傷を負っている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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