羽田空港国内線第2ターミナルで6~8日に給水が止まった問題をめぐり、塩気を感じるとの報告があった水から、基準の30倍の塩化物イオンが検出されたことが22日、国土交通省への取材で分かった。水に含まれる塩分が高濃度となった原因は不明のままで同省はさらに調査を進める。専門家で構成する第三者委員会の設置も検討している。
国交省によると、今月6日朝、機体を洗う「洗機場」で使用する水から塩気を感じるとの連絡があり、ターミナルで使用する水の給水を止めた。
当時、洗機場で使用していた水を解析した結果、1リットル当たり5797ミリグラムの塩化物イオンを検出した。水道法で定める基準の30倍近くに相当し、同省は「データとして塩気が裏付けられた」としている。
断水で航空機の運航に影響はなかったが、全日空などが発着する第2ターミナルのトイレの手洗いが使えなかったり、飲食店が営業できなくなったりした。