ゼレンスキー氏、ロシアとの直接交渉「トランプ氏参加」を歓迎


【一目で分かる】トランプ氏とゼレンスキー氏が繰り広げた言い合い

 以前はロシア寄りの言動が多かったトランプ氏は、最近はウクライナと歩調を合わせるかのようにロシアを批判する発言が増えている。ウクライナにとっては、直接交渉の場でトランプ氏からウクライナの立場に立った発言があれば、ロシアに対しての圧力を期待できる。

 プーチン露大統領が提案したトルコ・イスタンブールでの15日の直接交渉について、ゼレンスキー氏は11日、自ら赴くと表明し、プーチン氏にも出席を求めた。プーチン氏側からの反応はないが、ゼレンスキー氏は12日のXへの投稿で改めて「私はトルコへ行く」と表明し、積極的な姿勢をアピールした。

 ウクライナ大統領府の発表によると、ゼレンスキー氏は12日、トルコのエルドアン大統領と電話協議し、停戦交渉の計画について話し合った。両者は停戦の必要性について合意し、エルドアン氏からは停戦監視を支援するとの話があったという。

 一方、ゼレンスキー氏と英仏独ポーランドの4首脳は、ロシアに12日からの全面的な一時停戦に応じるよう求めていたが、12日も戦闘は続いた。ロシアは停戦には応じないと表明している。

 ロイター通信によると、ウクライナ軍参謀本部は同日午前0時から午後4時までの間に、前線で露軍と69回の衝突があったと発表した。東部ドネツク州では民間の貨物列車が攻撃を受け、運転士が負傷したという。【ベルリン五十嵐朋子】



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