どんな装甲も突き破る!? 米国が断念した最新兵器「レールガン」の開発で「日本が先行」 専門家は「将来的に収益化も期待できる」


【実際の写真】試験艦に搭載された最新兵器「レールガン」

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ゲームチェンジャーになり得る最新兵器

 その最新兵器が公開されたのは4月18日。22日には海上幕僚長が視察に訪れている。最大の特徴は、火薬を使わずに電気エネルギーの力で弾丸を発射する点にある。射出速度秒速2000メートル(マッハ6)は既存の艦載砲の秒速800メートルの2.5倍に相当する。その速さのおかげで、射程距離が200キロに拡大し命中率が高まるほか、貫通力が大幅に向上。どんな装甲も突き破ることが可能になるという。

「北朝鮮の火星12ナのように不規則な軌道で滑空する極超音速誘導弾を迎撃し得るだけでなく、射程距離が長いため敵の射程外から攻撃できるメリットもある。完成すればゲームチェンジャーになり得る兵器ですが、それまでの道のりはまだ遠い」(軍事評論家・岡部いさく氏)

開発は日本が先行

 そのため、米国はレールガンの開発を事実上、中止に。中国は艦載化には成功したものの、その後の進展は何も報告されていない。

「レールガンの開発では日本が先行しています。将来的に安定した連続射撃が実現できれば、ドローン攻撃に対しても有効な武器になりうる。米国が欲しがるようになると、収益化も期待できるでしょう」(岡部氏)

「週刊新潮」2025年5月15日号 掲載

新潮社



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