世耕議員が石破首相退陣提言、裏金問題背景に世論の反発が噴出

自民党の世耕弘成衆院議員(前参院幹事長)がテレビ朝日の番組に出演し、旧安倍派幹部らと石破茂首相の退陣について認識を一致させたことを明かしました。しかし、裏金事件を受けて党を離党した世耕氏をはじめ、旧安倍派の幹部らが自民党への信頼失墜の元凶と見る意見が多く、インターネット上では「厚顔無恥とはこのこと」「石破3連敗の元凶が責任取れとは何かのギャグか?」といった強い反発の声が上がっています。

旧安倍派幹部会談と石破首相退陣要求の詳細

世耕氏は7月23日、かつて「安倍派5人組」と呼ばれた萩生田光一元政調会長、西村康稔元経済産業相、松野博一前官房長官と都内で会談しました。番組内で世耕氏は「もう(石破首相が)交代しなければいけないということは一致した」と説明し、現政権では難しい野党との連立組み替えの必要性も主張しました。さらに、「ポスト石破」候補として、高市早苗元政調会長、小林鷹之元経済安全保障担当相、小泉進次郎農林水産相の名前を具体的に挙げ、次期政権への思惑をにじませました。

世耕弘成衆院議員、テレビ番組出演時の様子世耕弘成衆院議員、テレビ番組出演時の様子

裏金事件と世耕氏の背景

世耕氏は昨年4月、自民党派閥の裏金事件に関連し、党から離党勧告の処分を受けて離党しています。その後の衆院選では無所属で当選を果たし、現在は自民党会派には所属しているものの、党への復党はしていません。このような自身の経緯があるにもかかわらず、現首相の退陣を公に求める発言をしたことで、世論の厳しい目が向けられています。

世論の強い反発とその理由

世耕氏の発言に対し、X(旧ツイッター)では「裏金 ステルス無所属世耕議員 石破総理に退陣を迫る」「安倍派の裏金主導した世耕氏にはお前が言うなと思いますね」「そんなヤツがどの口で石破氏を批判できるんだ」「石破さん辞めさせたらみそぎは済む、って考えね」といった、怒りや批判のコメントが殺到しました。

国民の間では、裏金事件を巡る真相解明や再発防止に向けた取り組みが全く進んでいないという根強い不満があります。そのため、「石破さんではなく、こいつらなんだな、自民衰退の原因は」「石破首相が背負う負の遺産そのものじゃん」「自分には反省さえすればおとがめなしって余りに自分勝手 自民負けたんはお前らのせいだよ」「石破下ろしがダメとまでは言わないにしても 世耕さんたちが出てくるのは普通に逆効果だと思うのですがそれは…」といった意見も多く見られ、旧安倍派幹部こそが自民党の信頼を失墜させた張本人であり、その責任を果たすべきだという強い声が反映されています。

結論

旧安倍派幹部による石破首相退陣要求は、裏金事件への不信感が払拭されない現状において、国民の間にさらなる反発を呼び起こしました。この動きは、政権安定を求める声とは裏腹に、むしろ自民党への不信感を深め、政治に対する失望感を増幅させる結果となっています。裏金問題の根本的な解決と責任の所在が明確にならない限り、国民の信頼回復は困難であり、このような政局の動きは逆効果となる可能性が高いと言えるでしょう。


参考文献