【モスクワ、キーウ共同】ロシア大統領府は14日、トルコでのウクライナとの直接交渉にメジンスキー大統領補佐官らが臨むと発表した。プーチン大統領は参加しない。ウクライナのゼレンスキー大統領が求めていた首脳会談をロシアが拒否したが、3年ぶりの直接交渉実施に向けて前進した。ゼレンスキー氏が高官級協議に応じるかどうかが焦点になる。
ロシアとウクライナは領土や安全保障を巡る立場の隔たりが大きく交渉は難航が予想される。停戦や終戦など成果につなげられるかは不透明だ。ロシア側は、2022年春の前回交渉で合意しかけていた内容や、ロシアが一部のウクライナ領土を実効支配する「現在の現実」を基礎に直接交渉を進めるとしている。ウクライナは、米国が提案した30日間の無条件停戦の受け入れを求める方針だ。
ロシア代表団には、3年前の直接交渉に参加したメジンスキー氏を筆頭に、前駐日大使のガルージン外務次官、軍参謀本部情報総局のコスチュコフ局長らが入った。
ゼレンスキー氏は、ロシア代表団が明らかになり次第、対応を決めると主張した。