心筋梗塞の男性、原爆症と認めず 大阪地裁

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 長崎で入市被爆し心筋梗塞を発症したのに国が原爆症と認めなかったのは違法だとして、兵庫県の高橋一有(いちゆう)さん(78)が処分取り消しを求めた訴訟の判決が22日、大阪地裁であり、三輪方大(まさひろ)裁判長は請求を棄却した。高橋さんを含む3人の計700万円の国家賠償請求も退けた。

 当時4歳だった高橋さんは原爆投下の3日後に、爆心地から1・1~1・4キロに入った。56歳で心筋梗塞を発症し、原爆症認定を申請したが国に却下された。

 三輪裁判長は判決理由で、被爆した可能性はあるが、「被曝(ひばく)量がどの程度かを具体的に認めることはできない」と指摘した。

 弁護団は「これまでの集団訴訟の流れに逆行する判決で、納得できない」とし、控訴する方針を示した。

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