猛烈な雨に見舞われた熊本、鹿児島両県の市町村は4日、避難指示を出した。住民はごう音とともに急流が襲う様子を目の当たりにし「家の一部が流された」とおびえた。サイレンが響く中、避難所に向かう人もいた。
各地で土砂崩れが発生、球磨川は熊本県人吉市から八代市にかけ、少なくとも7カ所で氾濫した。熊本県は、芦北町で家が流されるなどして約10人の安否が不明だと説明した。津奈木町でも、土砂崩れによる行方不明者の情報がある。
熊本県などによると、球磨村では、球磨川が氾濫して住宅が浸水したとの通報が多数あり、逃げ遅れた住民が救助を求めているという。また、球磨川に架かる八代市内の鉄骨橋「深水橋」が流失した。