【AFP=時事】イスラエル外務省は14日、スペインのペドロ・サンチェス首相による「重大発言」をめぐり、駐イスラエル・スペイン大使を呼び出して正式に抗議すると発表した。
【写真】ハリウッドスターら、ガザ「ジェノサイド」を非難 カンヌ映画祭前日に
同日のスペイン議会で、議員から「イスラエルのようなジェノサイド(集団殺害)国家との貿易」などについて、政府はどのように対応するつもりなのかと問われると、サンチェス氏はイスラエルに言及することなく、「わが国はジェノサイド国家とは取引していない」と答えた。
これに対しイスラエル外務省は声明で、「スペインのペドロ・サンチェス首相による重大発言を受け、あす駐イスラエル・スペイン大使を呼び出し、エルサレムの外務省で抗議する」と述べた。
サンチェス氏は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を最も強く批判する一人。昨年にはパレスチナ国家を承認したことで、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる政府を激怒させた。
今年の4月下旬、スペインは社会労働党主導の連立政権の極左パートナーからの圧力を受け、イスラエル企業からの弾薬購入契約を破棄。イスラエルに非難された。【翻訳編集】 AFPBB News