中国外務省の林剣報道官は14日の定例記者会見で、中国の裁判所が日本人男性に対しスパイ行為で懲役12年の判決を下したことに関連し、「日本は中国の司法主権を真剣に尊重すべきだ」と述べた。
林報道官は「中国は法治国家であり、当該案件の処理にあたっては法的手続きを厳格に順守し、関係者の正当な権利と利益を保障している」と強調。「日本は自国民に対し、中国の法律や規定を遵守し、違法・犯罪行為に関与しないよう教育・指導すべきだ」とも語った。
中国当局により拘束されたのは50代の日本人男性で、2021年12月に上海で拘束され、2023年10月に初公判が開かれていた。被告の詳細は明らかにされていない。
NHKによれば、今月13日の判決公判には在上海日本総領事館の職員が傍聴を許可されたが、プライバシー保護の観点から詳細は公表されていない。
日本大使館関係者は、中国当局に対し、裁判の透明性確保と拘束された男性の人道的な取り扱いを求めたという。