大阪府教育委員会は16日、府立高1年の男子生徒がマンションから飛び降りて後遺症を伴うけがを負った自殺未遂事案があり、部活動の顧問による不適切な指導が原因となった可能性があるとする第三者委員会の報告書を公表した。部活への参加を事実上強制する発言の約1時間後に飛び降りており「因果関係は否定できない」とした。
学校独自の調査報告も批判。生徒の同級生と顧問の証言が食い違った場合に顧問を優先し、報告書の内容を他の教職員に共有しなかったとして「ずさんだ」と指摘した。
事案は2022年で、府教委は個人の特定を避けるため生徒の卒業を待って公表した。