15年ぶりの大進化、ここまでわかった新型エルグランド! 日産を救う“最後の切り札”になるか!?


その前にエルグランドの足跡を簡単に振り返ってみよう。1997年に登場したエルグランドは、新たに“高級ミニバン”という市場を確立して人気を博したが、トヨタ『アルファード(およびヴェルファイア)』の出現により、その地位が揺らいだ。第3世代となる現行型は2010年にデビューしており、すでに15年が経過。一時は生産終了の噂もあったが、継続しているミニバン人気の中、現在同社の財政状況を救うべく、ついに新型が導入されることになった。

新型は新プラットフォームを採用しボディを拡大、ライバルのアルファード/ヴェルファイア以上の存在感が期待されており、コンセプトカーの『ハイパーツアラー』をベースにした伸びやかで直線基調のシルエットになる。ヘッドライトは新型プロジェクターを上部に配し、アンダー部分にはアル/ヴェル同様、小さなLEDデイタイムランニングライトが配置される。またグリルは細かい四角形の意匠を凝縮させたデザインに、下部デユーフューザーはウイング状のデザインで、中央部を前方に張り出して押し出し感を強調している。フロントエンドは、グリル、ヘッドライトに一体感をもたせた近未来デザインと言っていいだろう。

側面は、フロントドア部分からリヤゲートまで立体感をもたらすキャラクターラインとアンダー部分を大きく凹ましたデザインで躍動感を持たせている。また、ウインドウにはフロントからリヤエンドまでクロームメッキを施して上質感をアップ。リヤセクションではスリムなLEDテールライトバーを装備し、直角に切り立ったスクエアなデザインが特徴となる。

ボディサイズは、全幅に変更は無いようだが、全長が約10mm伸ばされて4985mmとなるほか、全高が1915mmと約100mm拡大され、居住空間が大幅にアップ、高さがあるため大きな開放感を感じられそうだ。

キャビン内では、フルデジタルインストルメントクラスター、12.3インチの大型インフォテイメントディスプレイを搭載、ナビゲーションと連動する3D高精度マップも提供されるほか、ジェスチャー操作に対応する。また、安全装備では“プロパイロット2.0”の最新世代の採用も濃厚だろう。

パワートレインはV6エンジンを廃止、1.5L 直列4気筒 VCRエンジン+第3世代e-POWERハイブリッドの搭載が予想される。VCRは日産が世界で初めて量産化した可変圧縮エンジンで、圧縮比を14.0から8.0まで連続的に可変制御できるほか、燃費は現在の10km/L(2.5Lモデル)から、20km/Lへと倍増も期待されそうだ。また、4WD“e-4ORCE”では、最高出力350ps程度が見込まれている。

そして気になる価格だが、現行型2.5L搭載FFのエントリーモデルが408万2100円〜だが、新型は490万円からのスタートとなり、各上位モデルもそれに準じて値上げされそうだ。

新型エルグランドのワールドプレミアは、2025年10月のジャパンモビリティショー2025となりそうで、発売は2026年春と予想される。

APOLLO



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