兵庫県警垂水署は17日、神戸市垂水区内の女性看護師(63)が、約1700万円分の暗号資産(仮想通貨)をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
同署によると、3月20日、女性方の電話に厚生労働省職員や警察官を名乗る男らから「違法薬物があなたの保険証で処方されている」といった噓の電話があった。
男らは女性と交流サイト(SNS)でやり取りし、「(女性らの)口座が犯罪に利用されている」「潔白を証明するには口座の現金を確認することが必要で、暗号資産で送金すればできる」などと虚偽の説明を重ねた。
信じた女性は4月上旬に2回、インターネット経由で相手が指定するアドレスに暗号資産計約1700万円分を送金し、だまし取られたという。
男らは石川県内に実在する警察署の署員をかたり、送金を終えた女性に1日複数回の定時連絡を指示。送金後、音信不通となったため不審に思った女性が警察署に連絡し、事件が発覚した。