東京都文京区の東京メトロ東大前駅で7日、大学生が刃物で切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された長野県生坂村、無職戸田佳孝容疑者(43)が「今月初めに、母親に数万円を振り込むように頼んだが断られた」と供述していることがわかった。警視庁は経済的な困窮が事件を起こすきっかけになったとみている。
戸田容疑者は、調べに「教育熱心な親たちに、度が過ぎると子どもが犯罪を犯すと示したかった」と供述していた。
捜査関係者によると、その後の調べに「両親から毎月、仕送りがあったが、父親が亡くなると定期的にもらえなくなった」と説明。「生活が立ちゆかなくなった」とも話しているという。戸田容疑者は名古屋市出身で、数年前に都内から長野県に移住し、一人暮らしをしていたとみられ、同庁が詳しい経緯を調べている。