【05月19日 KOREA WAVE】「法人カード流用事件」(公職選挙法違反)に問われている韓国最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)前代表の妻キム・ヘギョン(金恵京)氏に対し、水原高裁は12日、原審の判決を支持し、罰金150万ウォンの有罪を言い渡した。控訴審では原審の判断をすべて引用し、控訴を棄却した。キム・ヘギョン氏側はこの判決を不服として、16日付で大法院(最高裁)に上告した。
キム・ヘギョン氏は2021年、イ・ジェミョン氏が前回の大統領選に向けた党内予備選に出馬していた2021年8月、ソウル市内の飲食店で党関係者3人や随行員らに対し、10万4000ウォン(約1万円)相当の食事を京畿道の法人カードで提供した(寄付行為)とされる。
控訴審判決は「2021年5〜8月にソウル汝矣島などで開かれた食事会に被告と有力政治家らが同席し、その費用が当時、京畿道庁職員により、道の法人カードで決済された事実は認められる。職員と被告の移動経路が一致する点や、職員が公益通報者に『奥様をお連れしろ』と指示した点、職員がキム・ヘギョン氏の居所で業務をしていた点などを踏まえると、起訴事実を認定するに足る」と判断した。
控訴審判決後、キム・ヘギョン氏側の弁護人は「直接的な証拠が存在しない中で、一部事実のみを根拠に間接的な事実を推定し、さらにそれによって起訴事実まで推定した」と批判した。
1審判決は「被告の指示がなければこのような決済行為はなかった」として、罰金150万ウォンを言い渡していた。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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