イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ地区の北部と南部で大規模な地上侵攻を開始したと発表した。イスラム組織ハマスの壊滅を目指し、既に始めている戦闘拡大計画の一環だとしている。ガザでは空爆なども含めて18日だけで125人以上が死亡しており、民間人の犠牲が増え続けている。
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AP通信によると、18日は南部ハンユニス周辺では48人以上が死亡。このうち18人は子どもだったという。北部ジャバリヤの難民キャンプでは一家9人が死亡した。ガザ保健当局は18日、2023年10月の戦闘開始以来のガザ側の死者数は5万3339人になったと発表した。
停戦交渉を巡っては、イスラエル首相府は18日、戦闘終結を含む「あらゆる可能性」を模索しているとの声明を出した。ただ戦闘終結には、ガザの「非武装化」などが必要だとの認識を示した。ハマスは非武装化には強く反対しており、協議の進展は見通せない。【エルサレム松岡大地】