【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、米国に対し、ロシアとの和平交渉に向けた働きかけから手を引かないよう呼び掛けた。関与をやめれば「恩恵」を受けるのはロシアのウラジーミル・プーチン大統領だけだと訴えた。
ドナルド・トランプ米大統領はこの日、プーチン大統領、ゼレンスキー大統領とそれぞれ電話協議を行い、3年に及ぶロシアによるウクライナ侵攻終結に向けて協議した。
ゼレンスキー氏は協議後、「米国が交渉や和平の追求から距離を置かないことは、われわれ全員にとって極めて重要となる。(距離を置くことで)恩恵を受けるのはプーチンだけだからだ」とSNSで訴えた。
またゼレンスキー氏は首都キーウで、ロシアが侵攻を終わらせる条件としてドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソン4州を完全に放棄するようウクライナに要求していることについて記者団に質問されたの対し、「誰もわれわれの領土からわが軍を撤退させることはない」と述べ、受け入れない姿勢を示した。【翻訳編集】 AFPBB News