日中韓3カ国の環境相会合が24日、北九州市で開かれ、海洋プラスチックごみの排出削減や気候変動対策に向けた連携を確認する共同声明を採択して閉幕した。
共同声明には、海に流れ込むプラごみを減らすため、陸上での回収活動の必要性が盛り込まれた。小泉進次郎環境相は、中国が世界のプラごみ流出量の3割強を占めていることを踏まえ、「中国が前向きなコミットメントを発出した意義は大きい」と記者団に語った。
一方で、韓国の趙明来(チョ・ミョンレ)環境相は会合で、東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分方法をめぐり、日本側の情報提供が必要との認識を重ねて示した。小泉氏は、政府がこれまでも駐日外交官向けに処理水の説明の機会を設けていることを説明。記者団には「引き続き透明性をもって説明していく」と述べた。